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第五十五話 陛下、玉座を降りる

ผู้เขียน: 常陸之介寛浩
last update วันที่เผยแพร่: 2026-09-30 10:23:14

玉座が揺れる。

 そう聞いた時、私はまず足元を見た。

 癖だった。

 人は怖い話を聞くと、空を見る人と、相手の顔を見る人と、手元を見る人がいる。

 私は床を見る。

 慈寧宮から朝議殿へ向かう石畳。

 そこに積もった薄い砂。

 内侍たちが走った足跡。

 武官の重い靴跡。

 そして、文官の柔らかい履物の跡が、いつもより多い。

 後宮の騒ぎではなくなった。

 外朝が動いている。

 それは、床にも出る。

「鈴花」

 景黎様が低く呼んだ。

「見るな」

「まだ何も言っていません」

「顔に書いてある」

「またですか」

「まただ」

 景黎様は私の台車の横を歩いてい
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